半坪ビオトープの日記

ムクゲ(木槿)

今日も家の裏の避難池に中くらいの大きさのカエルがいた。2週間前に保護した2年目カエルと同じだった。このところ親ガエルのアカも見かけないので、跡継ぎとなる2世ガエルにはぜひとも居ついてもらいたいのだが。
さて、いろいろな色のムクゲがあちこちで咲いている。ムクゲ木槿)は、中国原産のアオイ科フヨウ属の落葉低木で、高さは3m前後になる。葉は4〜10cmの卵形で浅く3裂し、縁に鋸歯がある。7〜10月、枝先の葉腋に直径6〜10cmの5遍の花を開く。紅紫色で花底が赤紫色のものが多いが、白や青紫色もあり、八重咲きなど園芸品種は多い。耐寒性が強く、北欧、北米でも栽培されている。韓国では無窮花(ムグンファ)といい、国花として親しまれている。花期が長く、散っては咲き、散っては咲く粘り強さが、韓国の歴史と国民性をよく表しているからという。学名は Hibiscus syriacus でシリアのハイビスカスとなっているが、シリアには自生していない。
ムクゲの名は、漢名の木槿の読みが転訛したものという。「槿花一朝の夢」とか「槿花一朝の栄」などと、運命のはかないことにたとえられるように一日花と思われているが、朝開いた花は夕方しぼむけれど翌朝また開き三日ほどで落花する。別名に朝開暮落花、ハチス、キハチス。
道のべの木槿は馬に食はれけり  芭蕉