半坪ビオトープの日記

ムラサキシキブ(紫式部)

中秋の頃に熟す珍しい紫色の実を、源氏物語の作者紫式部になぞらえてムラサキシキブという。日本、朝鮮、中国の山野に自生するクマツヅラ科の落葉低木。6〜7月、葉腋から集散花序をだし、淡紫色の小花を多数つける。花冠は筒型で先が4裂し平開する。ムラサキシキブ属にはいくつか種類があり、白い実のつくシロシキブ、大柄なオオムラサキシキブ、小柄なコムラサキなどがある。これはもっとも普通に見かけるコムラサキ。すらっと伸びた枝に対生の葉が並び、整然とした姿が園芸用に好まれる。紫色の実の美しさに比べると花は目立たず、園芸としてはもっぱら実を観賞する。