半坪ビオトープの日記

ヒサカキ

もう一月も前から職場の裏庭でヒサカキの花が咲いている。とても小さくて目立たない花だが、花期はとても長い。
山地に自生し、高さ4〜8mになる。灰褐色の樹皮に、長さ3〜8cmの厚く光沢のある、茶に似た葉をつける。雌雄異株で、4月頃、やや茶に似た小さな白い釣鐘型の5弁花を葉腋に2〜3個下向きに束状につける。5mmほどの黒紫色の果実が11月頃熟し、小鳥がついばみに来る。
本州以南、朝鮮南部、中国、台湾に分布する、ツバキ科ヒサカキ属の常緑小高木で、学名は、Eurya japonica である。和名としての漢字は「木扁に令」と書くが、普通の漢和辞典やパソコンの辞書ではほとんどひけない。
神事に使うサカキ(榊)より小さいので、「ヒメサカキ(姫榊)」と呼んだのが縮まったとされる。現在では、真正のサカキよりこちらが一般的に用いられ、サカキの代わりに神棚に供えられる。大気汚染にも強く、庭木や生垣にもよく用いる。