半坪ビオトープの日記

溶岩地帯


旭岳の尾根の一つみたいなこの溶岩帯がどうして露出しているのかは分からない。よほど勢いよく噴出して盛り上がっているのだろう。黒々とした溶岩と今でも噴出している噴煙を見ると、旭岳がいつまた爆発してもおかしくない活火山であることを強く認識させられる。

登山道脇でかなり色濃いエゾノツガザクラを見つけた。旭平ではツガザクラの多くが色白で丸みを帯びた雑種のコエゾツガザクラだったが、濃いピンクで釣鐘も細めの典型的な母種としてのエゾノツガザクラといえるものである。

こちらの岩陰に咲いていた白い花は、シラタマノキ(Gaultheria pyroloides var. miqueliana)である。北海道、本州中部地方以北、大山の亜高山帯〜高山帯の草地や林縁に生える常緑小低木で、高さは10~30cmになる。葉は革質で互生し、倒卵状楕円形。上部の葉腋に卵状壷型の白い花を1〜6個つける。果実は白色で径約8mm、白玉の木と呼ばれる。別名、シロモノという。つぶすとサリチル酸のさわやかな匂いがする。

溶岩地帯から歩いてきた道を振り返ると、ロープウェイ姿見駅までなだらかに続いているのがわかる。

岩場を過ぎたところで、エゾオヤマリンドウが群生していた。多くの花が盛りを過ぎた草原では、青紫色のリンドウがひときわ鮮やかである。

リンドウの近くには、コケモモがすでにたくさん赤い実をつけていた。

谷の方を見下ろすとイソツツジかマルバシモツケか、白い花がたくさん咲いていた。

足下には、かわいい小さなミヤマリンドウが、珍しくかたまって咲いていた。

笹原のかげに咲いていた白い花は、小さなエゾマルバシモツケである。