半坪ビオトープの日記

ヒイラギナンテン(柊南天)

2月ごろからあちこちで、ヒイラギナンテンの花が咲いているのを見かけた。刺のあるモクセイ科のヒイラギとはかけ離れた、メギ科ヒイラギナンテン属でナンテンに近いが、葉の先はヒイラギのように鋭く尖っている。
3月から4月、茎の先に総状花序が垂れ下がって付き、黄色の小さな花を多数つける。果実は楕円形で、夏から秋に黒紫色に熟し白粉をかぶる。
台湾、中国、ヒマラヤ原産で、天和〜貞享年間(1681〜88年)に渡来したといわれる。高さが1〜2mで、和洋いずれの庭にも適し、公園にもよく植えられている。
学名では Mahonia japonica と日本産になっているが、日本には自生していない。これは最初、スウェーデンの植物学者、ツンベルクが日本の庭で発見したことに由来する。