半坪ビオトープの日記

アセビ(馬酔木)

ヤマアカガエルは一昨日の夜、少し鳴いた後静かになり、昨夜も鳴かなかった。しかし、まだ産卵はしていない。
この写真は、近所の団地の庭に咲いていたアセビ。枝葉に有毒な成分があり、牛や馬が食べると酔っ払ったようになるといわれ、馬酔木と書く。アシビとかアセボ、アセミ、アシミともいう。食べると足がしびれるので、足しびれから「アシビ」となったともいう。野生動物は食べないので、春日大社のシカの食害対策に植えられている。
高さは2m以上となり、本州の山形県以西、四国、九州に分布する。アセビ属で、学名(Pieris japonica)のとおり、日本特産種。山地に自生するが、庭木、盆栽としても親しまれる。3月から5月にかけて、白い壺状の小さな花を多数連ねて咲かせる。
万葉集にもいくつか出ていて次の歌がよく知られる。
磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど 見すべき君がありと言はなくに (巻2−166)
(いそのうえにおふるあしびをたおらめど みすべききみがありといはなくに)
伊勢の斎宮として神に仕えた大伯皇女(=大来、おおくのひめみこ)が、謀略にあって刑死した弟、大津皇子(おおつのみこ)の死を悼んでうたった挽歌。