半坪ビオトープの日記

アケボノアセビ(曙馬酔木)

アセビと同じく、近所の団地の庭でアケボノアセビを見かけた。
花が紅色の品種で、まれに自生するが、園芸種が多い。花の色には濃淡があり、特に濃紅色のものをベニバナアセビという。
アセビにはほかにも、ホナガアセビリュウキュウアセビや、園芸種のヒメアセビなどがある。
万葉集には作者不詳のアセビの歌もある。
わが背子にわが恋ふらくは奥山の 馬酔木の花の今盛りなり(巻10−1903)
あなたに恋している私の心は、奥山に今を盛りと咲く馬酔木のごとく満開だ、という恋歌である。
女が男を恋する心は、馬酔木の花のように清楚だが心の奥から零れ落ちるほどあふれています、と切々と歌っていて、目に焼きついたアセビの花模様がせつなさをよくあらわしている。