半坪ビオトープの日記


熱帯スイレン室の壁際には、つる性植物であるアサヒカズラ(Antigonon leptopus)が絡み合って這い上がり、濃淡鮮やかなピンク色の花を咲かせていた。タデ科の植物で、花びらに見えるのは萼である。
メキシコ原産の非耐寒性多年草で、周年開花する。別名として、ニトベカズラ、アンティゴノン、クイーンネックレスと呼ばれ、英名は、chain of love , queen's-jeweles という。

次の部屋はベゴニア室で、色とりどりの球根ベゴニアの花が咲き誇っている。鉢に浮かべられた花も美しい。白やピンク色の花びらの縁が色濃く縁取られている花が多い。

カトレヤのほか洋ランもたくさん咲いている。この黄色のランは、ソフロカトレア属のイエローストーン(Sophrocattleya 'Yellow Stone')という園芸品種である。
この属自体が交配によって作られた人工属であり、鮮やかな色彩をもつ品種が多いことで知られる。

こちらのオレンジ色のランも百年以上前に登録された人工属である、ブラッソレリオカトレヤ属のオレンジナゲット’カドオカ’(Brassolaeliocattleya Orange Nugget 'Kadooka')という。花径の大きいものが多く、改良が進んで非常に多くの品種が知られる。

深大寺門の近くの道端にアセビ(Pieris japonica)の花が咲いていた。漢字で馬酔木と書くように、アセボトキシンという有毒成分があって、馬が食べると麻痺し酔ったような状態になることに由来し、かつては葉を煮出して殺虫剤としても利用されていた。まだ街中では余り咲いていないが、花期は2〜4月とされる。