半坪ビオトープの日記

ハクモクレン

今朝5時50分から6時まで、ヤマアカガエルビオトープで鳴いた。キィララララ キィララ キィララララ キィララ、と透き通るような声で淡々と十分間鳴き続けた。産卵場で雌を待ち受ける雄のラブコールなので、ビオトープに雄がいることが分かった。冬眠するときには、親ガエルは赤っぽいアカと、一回り大きい白っぽいシロの2匹確認しているので、そろそろ産卵するかもしれない。ヤマアカガエルは物音や人の気配に非常に敏感だ。小さな足音でも人間の気配がわかるようで、さっと池の底に隠れてしまう。日中、何度も探してみたが、カエルは見つけられなかった。
モクレン木蓮
さて、近所でハクモクレンの花が咲いていた。花の形が蓮の花に似るので木蓮と書くといわれるが、木蘭とも書く。中国原産のモクレン属で、花が暗紫紅色のシモクレンと白色のハクモクレンがある。前者は高さ3〜5m、後者は10mにも達する。4月ごろ葉の出る前に大きな花弁を半開にして上向きに咲く。多少、芳香があり、おおらかな咲き方で好まれる。中国では花弁を食用にしたり、種から油を絞る。また、ハクモクレンの花と蕾を薬用にもする。
モクレン属はアジアと北アメリカに80種ほど分布し、日本では、ホウノキ、オオヤマレンゲ、タムシバ、コブシ、シデコブシの5種が自生する。属名のマグノリア(Magnolia)は、フランスの植物学者、ピエール=マニヨンの名に由来する。この属の花は欧米で特に好まれ改良種も多いが、日本ではほぼ原種に近い形で栽培されている。また、今から一億年以上前から棲息していたことが化石から判明している。