半坪ビオトープの日記

スハマソウ(州浜草)

ミスミソウの1品種で、3裂する葉の先が丸みを帯びている。和名は、葉の形が祝いの席に飾る島台の洲濱(州浜)に似ていることによる。島台とは、饗宴の飾り物として、松・竹・梅・鶴・亀などを飾るのに使った州浜の形に象った台のこと。州浜というのは、河口付近で土砂が堆積した曲線のある海岸の姿。
ミスミソウとともに太平洋側では白い花が多く、日本海側では色の変化が多い。本州と四国に分布する。もう一つ本州の日本海側に分布する、一回り大きいオオミスミソウという花もある。
三つとも学名は、Hepatica nobilis var.japonica といい、ヨーロッパ原産の変種とされている。ヨーロッパの原種はほとんど藤色であり、葉の形はスハマソウに似て丸みを帯びる。