半坪ビオトープの日記

サンシュユ(山茱萸)

赤塚植物園の近くでサンシュユの花が咲いていた。マンサク、ロウバイなどとともに春の訪れを告げる樹木の花として親しみを感じる花なので、かなり前から探していたがようやく見つかった。
朝鮮、中国原産で江戸時代(享保)に薬用植物として渡来した。しかし現在ではもっぱら観賞用となり、茶庭に好んで植えられ、生け花にも使われる。
名の由来は中国名の山茱萸の音読みとされてきたが、正しい中国名は野春桂であるから全く別名だとする説もある。
高さが5m以上になる、ミズキ科の落葉小高木。3月頃、葉に先立ち枝一面に散形花序をつけ、黄色の小さな花を20〜30個、密に開く。
別名アキサンゴともいい、真っ赤な実が美しく、その実を乾燥して滋養、強壮薬として利用した。