半坪ビオトープの日記

イモリの「シマ」

大きな水槽に4匹飼っているイモリのうち、最も痩せているのがこの「シマ」だ。背中はみな同じで区別がつかないから、赤い腹の模様で名付けている。これは前足の下の胸に黒い「島」状の模様があるので「シマ」と呼んでいる。
秋になると雄には婚姻色が現れるというので、春から楽しみにしていたが、気が付かないうちに秋が終わりになってしまった。今年こそ餌をたくさんあげれば、受精して産卵すると期待していたのだが、ついつい忘れて、たっぷり餌をやることができなかった。
イモリの受精はとても風変わりといわれる。婚姻色の出る秋に、雄が精包(精子の入っている袋)を落とすと、後をついてきた雌の総排出腔が精包を吸い込んで受精し、貯蓄嚢に貯蔵されて春に産卵するという。
婚姻色に気が付かなかったので、春の産卵はないかもしれない。