半坪ビオトープの日記


本州から九州および周辺諸島に分布するニホンイモリ(Cynops pyrrhogaster) は、英名では Japanese fire-bellied newt という。
フグと同じテトロドトキシンという毒をもち、腹の赤い模様はそれを知らせる警戒色と考えられているが、分泌する毒性は弱いという。触ったら手を洗ったほうがよい。
腹模様は地域ごとの特徴や個体差があるが、この4匹は兄弟と思われそれぞれがよく似ていた。ところが4年後に腹を見たらかなり模様が変わっていた。
特に変わっていたのがこのクロで、赤い川はしっかりあったが4匹の中では狭いだけだった。それがすっかり黒くなってしまった。
個体差は報告されているが、一匹の個体がこれほど変化するとは驚きだ。

このイモリは黒い点がいくつかあり目立ったのでテンと名づけたが、その点がなくなってしまった。右腹の下のほうに大きな黒い島があるのでテンと判定した。

こちらは最も赤い川が広かったアカで、黒い点はなかったのに多く出ている。以上、シマ、テン、アカの判定は赤い川を囲む黒い岸の形で行った。
全体的に黒っぽくなっているが、個体差もあり、これからも時々調べてみる気になった。寿命は20年といわれているので、まだ5年では短いほうだろう。