半坪ビオトープの日記

稚内港北防波堤ドーム、北門神社

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稚内港北防波堤ドーム
稚内港北防波堤ドームは、稚内港の防波堤の役割及び、稚内樺太を結ぶ鉄道連絡船(稚泊連絡船)の桟橋から駅までの乗り換え通路を兼用するために、1931年から五年かけて建設された。その後、稚内桟橋駅が開設され、乗客はドーム内を歩いて桟橋に待つ連絡船に乗り込んだ。

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稚内港北防波堤ドーム
ドームの高さは約14m、長さ427m、古代ギリシア建築を彷彿とさせる70本のエンタシス状の柱列群は、斬新な印象を与える。設計者は土屋実。当時、北大卒三年の26歳で、北海道庁の技師であった。

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稚内港北防波堤ドーム
終戦後、線路は撤去されたが、防波堤の機能は維持され、1981年に全面改修された。現在は北海道遺産に指定され、周辺は整備されて公園となっている。

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スラッピージョー
昼食はハンバーガーレストラン:デノーズ。稚内で人気のB級グルメ:スラッピージョーを注文。直径20cmほどの巨大ハンバーガーに大量のチーズをかけた、アメリカ発祥の料理。二人で食べるのがやっとの大きさ。

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生牡蠣
夕食は、郷土料理店:北の味心竹ちゃん。生牡蠣は確か厚岸産だったと思う。新鮮で美味しい。

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生タコの唐揚げ
こちらは生タコの唐揚げ。この店はタコのしゃぶしゃぶが結構人気だそうだが、唐揚げもうまい。

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北門神社
翌朝は雨も上がり青空が見えたので散歩に出かけた。市街地の西の高台に広大な稚内公園がある。公園の北には氷雪の門があり、中央には開基百年記念塔が建ち、北方記念館もある。公園の入り口には北門神社が鎮座している。

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稚内稲荷神社
石段を上って一段高い境内の右手奥に社殿が建っているが、左手には小さな稚内稲荷神社が建っている。祭神として宇迦之御魂神を祀る。

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北門神社の社殿
右に参道を進むと、青銅製と思われる大きな鳥居が建ち、奥正面に北門神社の社殿が鎮座している。

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三吉神社
社務所の先、またもや左手に白い鳥居と白壁の小さな社殿が建っていた。末社の三吉神社で、祭神として三吉大神を祀る。

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北門神社の拝殿
北門(ほくもん)神社の歴史は古い。天明5年(1785)松前藩の場所請負人・村山伝兵衛が宗谷在駐の際、北門鎮護の守護神として天照皇大神を奉斎し、小社を建立して宗谷大神宮と称したことが創始と伝えられる。明治29年、現在地に社殿を移築し、武甕槌神事代主神を合祀して北門神社と称した。明治35年に社殿を竣工したが、明治44年、山火事のため焼失した。大正2年、社殿が再建され、昭和53年、社殿及び神輿殿が竣工遷座した。正面の大きな社殿が拝殿で、右に棟続きの建物が神輿殿。拝殿入り口には大祓の茅の輪神事の茅の輪が祀られている。

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拝殿内
北門神社の拝殿内には鏡が安置されている。祭神として、天照皇大神武甕槌神事代主神を祀る。

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本殿

拝殿裏手に続く本殿は木々に邪魔されてよく見えないが神明造である。

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稚内公園の展望台から眺める市内
北門神社の脇からさらに石段を上っていくと、稚内公園に入っていく。すぐに市街地を眺める展望台がある。稚内港を取り囲むように左手から北防波堤とそのドームが認められた。

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開基百年記念塔
稚内港から利尻島へフェリーで向かう時に、稚内市街地の上に連なる台地が眺められた。中央に高く聳える塔は開基百年記念塔である。1879年に宗谷村が設置されたことを稚内市の開基とし、1978年に100周年を記念して建てられた。海抜170mの丘の上に立つ高さ80mの鉄筋コンクリート造の塔の上部に展望室があり、ガラス越しに礼文島利尻島樺太まで見ることができるという。