半坪ビオトープの日記

ティッセン・ボルネミッサ美術館

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エドヴァルド・ムンクの『日没(1888)』

まだまだ、19世紀後半から20世紀前半の近代絵画が続く。こちらの絵は、ノルウェー出身で、フランスやドイツなど国際的に活躍したノルウェーの代表的画家エドヴァルド・ムンクEdvard Munch)の『日没(Atardecer,1888)』。特に『叫び(1893)』や『不安(1894)』で有名だが、人間の心の内面を追求する初期の作品への評価は賛否両論あり、長い間絵が売れず経済的にも精神的にも辛い時代を過ごした。晩年はノルウェーオスロ郊外に定住した。

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ロートレックの『ガストン・ボンネフォイ(1891)』

こちらの絵は、南フランスのアルビノ伯爵家に生まれ、パリで活躍したフランス人画家ロートレック(Toulouse-Lautrec)の『ガストン・ボンネフォイ(Gaston Bonnefoy,1891)』。少年時に両足の大腿骨を骨折し、下肢の発育不全で身体障害者となる。パリのムーランルージュダンスホールを舞台に娼婦、踊り子などを愛情のこもった筆致で描いた。ポスターの名作も多く、ポスターを芸術の域まで高めたと賞賛されている。

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エドガー・ドガの『ロッカーダンサー1877-79)』

こちらの絵は、パリで銀行家の息子として生まれ、印象派の画家として活躍したフランス人画家エドガー・ドガ(Edgar Degas)の『ロッカーダンサー(Bailarina basculando,1877-79)』。オペラを好むオペラ座の定期会員で、バレーの練習風景や楽屋裏での踊り子を題材に多く選んだ。

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エドガー・ドガの『帽子の中(1882)』

こちらの絵も、パリで活躍したエドガー・ドガEdgar Degas)の『帽子の中(En la sombrerería,1882)』。ドガ自身は印象派と呼ばれることを嫌い、写実主義であると主張した。歴史的巨匠の伝統的な技術で現代の主題を描き、モダニズム生活の古典画家とも呼ばれた。

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フィンセント・ファン・ゴッホの『オーヴェルのレヴィセノ(1890)』

こちらの絵は、オランダで牧師の子として生まれ、ポスト印象派の画家として活躍したフィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)の『オーヴェルのレヴィセノ(Les Vessenots en Auvers,1890)』。青年時代は画商の元で働いたり、聖職者を目指したりし、画家となることを決意したのは27歳だった。35歳でゴーギャンと共同生活もしたが、耳切り事件、引き続く発作、療養所生活などを経て、37歳で銃創により死去した。自殺と推定されるが異説もある。有名な絵画は主に最後の3年間に描かれた。

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オーギュスト・ルノワールの『庭で傘を持つ女性(1875)』

こちらの絵は、フランス中南部リモージュで貧しい仕立屋の息子として生まれ、印象派の画家として活躍したフランス人画家オーギュスト・ルノワールPierre-Auguste Renoir)の『庭で傘を持つ女性(Mujer con sombrilla en un jardín,1875)』。印象派の画家はほとんどがブルジョア階級出身だったのに対し、ルノワールは労働者階級出身であった。20歳で画家になることを決意したが、中年になるまでなかなか絵が売れず貧窮に苦しんだ。50歳頃から認められ始め、生涯に約4000点の作品を描いた。

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ポール・セザンヌの『座っている男(1905-6)』

こちらの絵は、フランスのエクス=アン=プロヴァンスで生まれ、ポスト印象派の画家として活躍したフランス人画家ポール・セザンヌPaul Cézanne)の『座っている男(Hombre sentado,1905-6)』。セザンヌは当初、モネやルノワールらとともに印象派の一員として活動していたが、エクスでの隠遁生活を始めた40歳代から独自の様式を探求し、ポスト印象派と呼ばれるようになった。キュビスムをはじめとする20世紀の美術に多大な影響を与えたことから、「近代絵画の父」とも呼ばれる。

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ギュスターヴ・モローの『ガラテア(1896)』

こちらの絵は、フランスの象徴主義の先駆者として知られるギュスターヴ・モローGustave Moreau)の『ガラテア(Galatea,1896)』。パリで生まれパリで亡くなったモローは、聖書や神話に題材をとった幻想的な作風で知られる。

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ジャン・オノレ・フラゴナールの『スイング(1750-52)』

こちらの絵は、フランス・ロココ美術の典型的な画家であるジャン・オノレ・フラゴナールJean-Honoré Fragonard)の『スイング(El columpio,1750-52)』。ロココ時代の最後を飾った画家ともいわれる。

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ジョルジュ・ブラックの『マンドリンを持つ女性1910)』

こちらの絵は、ピカソとともにキュビスム創始者の一人とされるフランス人画家ジョルジュ・ブラックGeorges Braque)の『マンドリンを持つ女性(Mujer con mandolina,1910)』。パリにてピカソと共同で製作していた頃の、初期キュビスムの作品。

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ジョルジュ・ブラックの『ピンクのテーブルクロス(1938)』

こちらの絵も、フランス人画家ジョルジュ・ブラックGeorges Braque)の『ピンクのテーブルクロス(El mantel rosa,1938)』。ブラックは第一次世界大戦に出征したが、戦後は画風が以前のキュビスムから決別し、落ち着いた静物画を多く描くようになった。

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パブロ・ピカソの『布で裸にされた頭の研究(1907)』

こちらの絵は、スペインのマラガに生まれ、主にパリで活躍したスペイン人画家パブロ・ピカソPablo Picasso)の『布で裸にされた頭の研究(Estudio para la cabeza de “Desnudo con paños”,1907)』。ブラックとともにキュビスム創始者として知られ、初期はブラックと共同で制作していた。この絵は「アフリカ彫刻の時代」と呼ばれる初期の絵画。

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パブロ・ピカソの『男の頭(1913)』

こちらの絵も、パブロ・ピカソPablo Picasso)の『男の頭(Cabeza de hombre,1913)』。ピカソは作風が目まぐるしく変化した画家として有名であり、それぞれの時代が「青の時代」、「バラ色の時代」、「キュビスムの時代」、「ゲルニカの時代」などと呼ばれる。この絵は「総合的キュビスムの時代」と呼ばれるキュビスム中期の絵画。

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パブロ・ピカソの『闘牛(1934)』

こちらの絵も、パブロ・ピカソPablo Picasso)のシュルレアリスムの時代に描かれた『闘牛(Corrida de toros,1934)』。ピカソは、生涯に約1万3500点の油絵と素描、10万点の版画、3万4000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を制作し、最も多作な美術家として『ギネスブック』に記されている。