昼食後、プラド美術館の近くにあるティッセン・ボルネミッサ美術館を見学した。ビリャエルモ宮殿を改装した館内に、ティッセン・ボルネミッサ男爵が親子二代に亘り収集した膨大なコレクションが公開されている。
中世から20世紀まで、西洋美術の流れを一度に鑑賞でき、撮影も許可されているから嬉しいが、選抜するのが悩ましい。2階は15〜17世紀の作品を中心に展示している。こちらの絵は、フィレンツェで活躍したギルランダイオ(Domenico Ghirlandaio)の『ジョヴァンナ・トルナブオーニの肖像(Retrato de Giovanna degli Albizzi Tornabuoni,1489-90)』。
こちらの絵は、ローマで活躍したラファエロ(Raffaello Santi)の『若者の肖像(Retrato de un joven,1518-19)』。
こちらの絵は、ミラノで活躍したルイーニ(Bernardino Luini)の『聖母子と洗礼者聖ヨハネ(La Virgen con el Niño y san Juanito,1523-25)』。
こちらの絵は、ヴェネツィアで活躍したベッリーニ(Giovanni Bellini)の『神聖な出来事(Asunto místico,1505-10)』。
こちらの絵は、ヴェネツィアで活躍したカルパッチョ(Vittore Carpaccio)の『風景の中の若い騎士(Joven caballero en un paisaje,1505)』。
こちらの絵は、ヴェネツィアで活躍したティツィアーノ(Tiziano)の『ドージェ・フランチェスコ・ベニエの肖像(Retrato del dux Francesco Venier,1554-56)』。
こちらの絵は、ドイツの画家ルーカス・クラナッハ(父)(Lucas Cranach el Viejo)の『泉のニンフ(La ninfa de la fuente,1530-34)』。
こちらの絵は、ドイツの画家ハンス・バルドゥング(Hans Baldung Grien)の『女性の肖像(Retrato de una dama,1530?)』。宗教画のほか、肖像画家としても有名だった。
こちらの絵は、ドイツの画家ハンス・バルドゥング(Hans Baldung Grien)の『アダムとイブ(Adán y Eva,1531)』。「アダムとイブ」のほか魔女の絵もいくつも描いている。
こちらの絵は、ドイツの画家ハンス・クラナッハ(Hans Cranach)の『オンファリアの宮廷でのヘラクレス(Hércules en la corte de Onfalia,1537)』。リディアの女王の宮廷にいる英雄ヘラクレスの神話から。ルーカス・クラナッハ(父)の長男であり、同じく画家のルーカス・クラナッハ(子)の兄であるが、24歳で亡くなっている。
こちらの絵は、ドイツの画家ルーカス・ヴァルケンボルフ(Lucas van Valckenborch)の『幼児大虐殺(La matanza de los inocentes,1586)』。マタイ福音書の物語より。新しい王(キリスト)が生まれたと聞いて、ヘロデ1世がベツレヘムの2歳未満の男児全員を処刑させたという。ヴァルケンボルフは『バベルの塔』も描いている。
こちらの絵は、クレタ島出身でスペインのトレドで活躍した画家エル・グレコ(El Greco)の『受胎告知(La anunciación,1576)』。エル・グレコとは、スペイン来訪前にイタリアにいたためイタリア語で「ギリシア人」を意味する「グレコ」にスペイン語の男性定冠詞「エル」がついた通称である。彼の作品は宗教画がほとんどであり、作品にはギリシア語の本名(ドメニコス・テオトコプーロス)でサインしていた。
こちらの絵も、エル・グレコ(El Greco)の『受胎告知(La anunciación,1596-1600)』。エル・グレコの絵画は圧倒的に宗教画が多く、画題も『受胎告知』と『無原罪の御宿り』が多い。