半坪ビオトープの日記

オシンコシンの滝、ゴジラ岩


フレペの滝散策の後、予約している西海岸クルーズまで時間があったので、昼前に通り過ごしたオシンコシンの滝を見るために戻った。この滝は国道沿いの海岸近く、標高70mにあって、落差は50mという。滝近くまで階段で上ることができ、岩盤の節理面に二つに広がって流れ落ちる姿を正面から見ることができる。

源流は知床半島中央部に位置する遠音別岳西側斜面で、知床八景の一つに数えられ、日本の滝百選の一つでもある。

オシンコシンという名前の由来は、アイヌ語で「川下にエゾマツが群生するところ」を意味する「オ・シュンク・ウシ」から転じたという。ちなみに滝がかかる川「チャラッセナイ」の由来は、アイヌ語で「チャラチャラ流れ下る川」からである。
オシンコシンの滝は、知床半島第一の大瀑であり、観光名所となってからは滝の2条の流れから「双美の滝」とも称される。

オシンコシンの滝の近くのウトロ寄りには、三段の滝がある。滝の前の橋は三重橋と表記され、地図上では三重滝と表記されているが、現地の看板には「三段の滝」と表記されている。

オシンコシンの滝と同じく遠音別岳から流れ落ちる川の名は、「オショコマナイ(アイヌ語で川尻が岩盤の上にある川の意)」という。落差は30mくらいありそうだが、三段の滝の全体像は捉えにくい。

いよいよ知床半島西海岸クルーズに出かけるため、ウトロ漁港に向かう。クルーズ会社はゴジラ岩観光というが、漁港にそのゴジラ岩がある。西海岸で最大の町ウトロという地名は、アイヌ語で「ウトロチクシ」に由来し、「奇岩の多いところ」という意味である。

ゴジラ岩の高さは約15mであるが、ウトロ漁港近くには一番大きいオロンコ岩の他にも帽子岩、げんこつ岩、亀(ガメラ)岩など奇岩がゴロゴロしている。ウミネコもたくさん飛んでいる。

こちらは高さが約60mあるウトロ港の巨岩、オロンコ岩。知床八景の一つになっている。名の由来は、当地の先住民族「オロッコ族」あるいは「そこに座っている岩」を意味するアイヌ語とされる。正面左手から登ることもでき、上からは知床連山など360度の展望が満喫できるが、下りはかなり危険なので覚悟が必要という。

ゴジラ岩の近くには土産物店があり、エゾシカの角などがたくさん並べられている。エゾシカの角は意外と廉価だが、持ち帰り方法を教えてもらってから購入するのがベター。

さて、いよいよ今回の旅のメインイベント、知床半島クルーズに出かける。大型船は知床岬まで行く半日コースと、カムイワッカの滝までの硫黄山コースがあり、小型船はそのほかにヒグマウォッチングのルシャ湾コースがある。ヒグマを見てみたいので、海岸近くを進むルシャ湾2時間コースに乗り込む。ウトロ漁港の堤防の左手に見えるのは三角岩。