半坪ビオトープの日記

渡海神社、拝殿


銚子電鉄外川駅の西1km、地球の丸く見える丘展望館(愛宕山)の麓に渡海神社がある。和銅2年(709)に、現在地より東1kmの外川浦日和山(現大杉神社)に創建された。
貞元元年(976)の津波で流されたため現在地よりさらに西に遷座され、さらに延宝2年(1674)に高神西町の現在地に遷座されたとされる。現在地の標高は、34.33mである。
外川港から西に向う道沿いに、裏参道の南鳥居がある。

南鳥居から社殿に向う参道は、鬱蒼とした暖帯性照葉樹林帯の中をまっすぐ続いている。

灯籠の立ち並ぶ中を進むと、石造の二の鳥居が建っている。

二の鳥居の先には苔むした狛犬や灯籠が構えていて厳粛な雰囲気が漂う。

渡海神社の祭神は、綿津見大神で、猿田彦大神も併せ祀られている。

渡海神社は、康和4年(1102)の大地震津波にあったとき、海神の怒りを鎮めるために、東大社(東庄町)・豊玉姫神社香取市)・雷神社(旭市)の三社が銚子の外川浜へ渡御したことを起源として、現在でも20年毎に行われる神幸祭(式年三社銚子大神幸祭)の際に、外川浜への渡御の前日の宿泊社にもなっている。

拝殿の前には龍の彫刻が施された大きな水盤が二つ奉納されている。虹梁の上と木鼻の龍の彫刻は、とても精緻にできている。虹梁の上(挙鼻)の龍の上には雲、下には波が彫られている。珍しい木鼻の龍の頭は険しい形相で、今にも襲いかかってくるようだ。