半坪ビオトープの日記

長勝寺、西円寺


長勝寺の本堂手前左には、創建時の年号をとった「文治梅」が植えられている。

文治梅の左手には、ボダイジュの大木と、昭和7年晋風建立の連句碑がある。貞享4年(1687)芭蕉は、根本寺の佛頂和尚を訪れた後、鹿島神宮に詣で、帰路潮来の医師本間自準亭に泊まった。
「塒(ねぐら)せよわらほす宿の友すずめ」松江(自準)
「あきをこめたるくねの指杉」桃青(芭蕉
「月見んと汐引きのぼる船とめて」曾良

本堂右手前には、茶筅塚もある。

長勝寺の入口近くの道路端に、西円寺がある。

浄土真宗大谷派の寺で、梅龍山西円寺という。

境内に入ってすぐ左に、一茶の句碑がある。文化14年(1817)一茶は鹿島詣での後、潮来に泊まった。
「三味絃で鴫を立たする潮来哉」一茶

墓地の一角には潮来遊郭の遊女の墓があり、「衆生済度遊女之墓」と刻まれている。この墓標の廻りにもいくつかの遊女の墓が見かけられる。江戸時代の舟運で繁栄した潮来の裏面史を証言している。

墓地の奥から本堂を見返すと右手に大きな銀杏の木がある。潮来市指定の天然記念物で、「潮来の大イチョウ」という。幹周は5mある。