半坪ビオトープの日記


最後に訪れたのは船の博物館、みちのく北方漁船博物館である。北日本で古くから使用されていた「ムダマハギ型漁船」67隻を中心に約130隻の漁船類を収蔵する日本最大の漁船博物館である。

ほかにもロシア、タイ、ベトナム、韓国などの外国船も展示されている。これはイタリア・ベニスのゴンドラで、乗り込んで写真撮影もできる。

日本の船は、マルキブネからムダマハギを経てシマイハギから大型の弁財船(北前船)へと改良されていったという。
これは北前船「みちのく丸」の四分の一の模型船で、模型としては日本一の大きさである。輪舟の最も進化した弁財船の中で、日本海を中心に航行したのが北前船で、江戸時代に活躍した。

大漁旗の下にはムダマハギの和舟が数多く展示され、その他にもエンジン搭載の漁船など多様な和舟や漁具がところ狭しと並んでいる。

こちらの船は、北海道アイヌのイタオマチプという縄とじ舟の復元船である。
屋外には古代バイキング船の復元船があり、船上に乗り込むこともできる。
地上30mの展望台もあり、フェリーターミナルなど青森港の様子が遠望できる。

新青森駅構内には棟方志功生誕100年記念大版画が設置されている。棟方志功の「華狩頌」をベースに約500名の市民が製作したものという。
これで青森・弘前津軽の旅は終わった。津軽半島北部は初めから除き、ハイキングは雨のため断念したが、古くて趣き深い神社や寺院など足早に数多く見物できてたいへん面白かった。