半坪ビオトープの日記


黒石温泉郷には、津軽こけしの発祥地の温湯・落合・板留温泉があり、落合温泉には津軽こけし館と伝承工芸館、津軽三味線じょんから劇場がある。津軽こけし館には、純金こけしと純銀こけしのほか、東北各地の伝統こけしが4000点も展示されている。

つい最近製作された日本一のジャンボこけしは、原木が桂で、高さは4.219mある。日本一の木地ダルマは、原木が青森ヒバで、台座込みの高さは2m、重さは760kgある。

東北の伝統的な郷土玩具であるこけしは、江戸時代末期から各地の木地師が副業としてはじめたものといわれ、津軽系のほか南部系、鳴子系、遠刈田系、土湯系など11系統に分類される。

津軽名工、盛秀太郎こけしに版画家棟方志功が描彩した3本のうち2本が展示されている。1尺2寸のこけしには「大寿天福」と、8寸のこけしには「乾坤」と書かれている。

十和田湖外輪山に発する浅瀬石川と八甲田山系に発する中野川の合流地点にある落合温泉の目の前には、紅葉の名所中野もみじ山が見える。
右に向かえばランプの宿として有名な青荷温泉があり、もみじ山の左の裾には中野神社がある。中野神社の先を進めば八甲田山に着く。
翌日は八甲田山に行く予定だったが、天気が悪かったので青森市内に向かった。

落合温泉は無色透明の単純泉だが、青森ヒバをふんだんに使用した浴場は香り豊かでゆったりできる。
かじか、岩魚、じゅんさいなど津軽の食材を集めた会席膳は、多種多彩で満足できた。特に岩がきのポン酢が美味しかった。