半坪ビオトープの日記


大口真神社が祀る御嶽神社の眷属である狼(御神狗、おいぬさま)すなわち大口真神は、2011年5月に、開山以来初めて開扉されたという。どんな狼の姿かぜひとも見てみたかったと思う。日本武尊が東征の折、御岳山にて狼に難を救われた際、「この山に留まり地を守れ」と仰せられたことに由来するといわれる。道中安全および「おいぬ」にあやかり長寿の神としての信仰を集めている。そのため御岳山ケーブルカーもペットの同乗が許され、多くの犬が一緒にお参りしている。
御嶽神社には神の使いである狼の像があちこちにある。これは本殿を守る青銅製の狼の神使である。

こちらは拝殿前の神使で、獅子のように勇ましいがこれも狼である。

神社から表参道を下っていく道すがら、振り向くと神社と宿坊が遠望された。

御嶽駅の隣の川井駅から徒歩10分にある一軒宿の松乃湯温泉(水香園)に向かう。大きな吊り橋の下の河原では、大勢の人が川遊びを楽しんでいた。

松乃湯温泉には、川に面した斜面に離れ形式の建物が9棟建っている。
浴室は河原の近く、大丹波川が合流するあたりの流れに面して、川風が心地よい。
泉質は単純硫黄泉の沸かし湯だが、肌がすべすべしてよく温まる。
懐石料理付きの日帰り入浴コースを皆で堪能した。

河原に下りていく散歩道の脇に、ヒガンバナ属のキツネノカミソリ(Lycoris sanguinea)の赤い花がいくつも咲いていた。