半坪ビオトープの日記


永年、夏の合宿は、館山外房の相の浜にある寂れた民宿を定宿としていたが、今年は思い切って内房の岩井海岸の民宿に変えた。
海岸に近い民宿は、JR岩井駅からだと15分、館山道のバス停ハイウェイオアシス「富楽里」からだと25分歩く。JRの特急を使用するより高速バスだと料金がほぼ半額なのでバスで行った。

「富楽里」には軽食コーナーのほかに、漁協直営の郷土料理店「網納屋」がある。定置網の海鮮丼(1260)は地魚が盛りだくさんなので迷わず注文した。イサキの炙り、ブダイ、マダイ、ショッパチ(カンパチの子ども)の刺身は、どれも活きがよくて美味しいので人気が高く、すぐに売り切れになってしまった。

「富楽里」からは田んぼの中をてくてくと歩く。稲穂は重く垂れ下がり、早くも刈り取られた田んぼがあちこちにあった。

道端でツチガエルが跳ねた。南西諸島と対馬などを除く日本および朝鮮半島や中国に分布するカエルで、アカガエル科に分類される。4cmほどの大きさで、背中には大小のイボ状突起がたくさん並び、そのため各地で「イボガエル」とも呼ばれる。

岩井海岸に面する久枝(くし)集落には100軒を超える民宿があり、その中心あたりに天満神社がある。
毎年8月20日の岩井の祭りでは、各地区から屋台が道の駅「富楽里」に集まるそうだが、久枝天満神社の屋台は新しくて彫刻も見事だという。

遠浅の砂浜が1km以上続く岩井海岸では、夏休み最後の週末でもまだ海の家が2軒も営業していて、朝早くからサーファーに混じって海水浴客もちらほら見かけられた。この後、昼近くになると、家族連れなど海辺で遊ぶ人々の数はかなり増えていた。