淡青紫色の円錐花序に咲くこの花は、クマツヅラ科ウィテクス(ハマゴウ)属のセイヨウニンジンボク(西洋人参木、Vitex agnus-castus) という。花色は淡青紫色が基本だが、まれに白色もある。
南ヨーロッパ、西アジア原産の落葉低木で、高さは2〜3mになる。7〜9月に開花し、円錐花序は15cmほどになる。
よく似た中国原産のニンジンボクは、葉の縁に粗い鋸歯があるので見分けられる。
全株に香気があり、ヨーロッパでは果実を香料とする。女性ホルモンを整える薬効があるとされる。日本には明治中期に渡来した。