半坪ビオトープの日記


日本の山野に自生するツルボ(Scilla scilloides) と同属で、どこかしらヒヤシンスに似たこの花は、ユリ科スキラ属のヒスパニカ(Scilla hispanica) という。属名は、ギリシア語 skyllo(害になる)に由来し、鱗茎が有毒であることにちなむ。和名はツルボ属という。
南ヨーロッパの針葉樹林に原生し、鱗茎は卵形で径5cmになる。高さ30cmほどの茎に、涼しげな淡青色の鐘形の花を20個ほどつける。英名は、wild hyacinth あるいは Spanish bluebell という。

青紫色の星状花を50個以上も集めて10cmを超える大きな総状花序をなすのは、スキラ・ペルーウィアナ(S. peruviana) という。ポルトガルアルジェリアチュニスの原産で、シラー・ペルヴィアナともいう。以前、数十株育てていたので、久しぶりに見かけて懐かしく感じる。