半坪ビオトープの日記


先日、レンゲショウマという花の日本最大の自生地が、奥多摩のケーブルカー御岳山駅近くにあるというので鑑賞に出かけた。
平日だったが、バスもケーブルカーも非常に混雑していた。
前回日の出山に行ったときには、左回りで御嶽山神社に向かい神社の手前で日の出山に向かったが、今度は右の細い道を上って富士峰園地に行く。レンゲショウマに混じってタマアジサイが咲き始めていた。

レンゲショウマ属のレンゲショウマ(Anemonopsis macrophylla)は、キンポウゲ科の日本特産の1属1種の多年草で、太平洋側の暖温帯(福島県奈良県)に分布し、落葉林内に生える。属名は、近縁属のアネモネギリシア語 opsis(似る)に由来する。

花が蓮の花に、葉がサラシナショウマ晒菜升麻)に似るため、レンゲショウマ(蓮華升麻)の名がついたといわれる。

花径約3cmの花は、7月下旬から8月下旬にかけて、富士峰園地北側斜面に約5万株も咲くという。8月中旬だったが、今年は例年より遅いようで、まだ2000本以下だった。

8月の御岳山では、レンゲショウマのほかにもイワタバコ、タマガワホトトギス、ヤマジノホトトギス、オクモミジハグマ、フシグロセンノウなどが咲く。

途中の道沿いでツリガネニンジン属のソバナ(Adenophora remotiflora)の青い花を、宿坊の前ではフシグロセンノウを見かけた。
富士峰園地から二本檜(推定樹齢350年)を過ぎ、御岳ビジターセンターの前で表参道と合流し、神社に向かった。