半坪ビオトープの日記


桜の名所で名高い弘前公園の真ん中に弘前城がある。東に土淵川、西に岩木川が流れ、3重の堀を巡らす平山城である。
別名は鷹岡城、あるいは高岡城という。天守、3棟の櫓、5棟の櫓門が現存する。三の丸追手門、二の丸辰巳櫓・南門・東門、本丸などが重文である。
この三の丸追手門は、築城寺には搦手門であったが、4代藩主のとき追手門となった。屋根に鯱を載せ、2階の白壁には鉄砲狭間をつけている。

城主は津軽氏で、藩祖為信が計画し、2代藩主信枚(のぶひら)により慶長16年(1611) に築城されたので、今年は築城400年祭としてイベントも多い。
江戸時代以前に建設され現存している日本の天守閣12のうち一番低く、高さは14.36mしかない。

天守は初め5階建てで造営されたが、1627年に落雷で焼失した。その後櫓で代用のあと、文化7年(1810)隅櫓を改造して天守にした。東北地方に残る唯一の遺構である。

3重3階だが質素な造りである。資料館として公開され、兜などの具足、裃(かみしも)、陣笠、火縄銃など展示されている。

階上からは赤い下乗橋などが眺められる。弘前公園の桜は約2600本あり、日本最古のソメイヨシノ、日本一太いソメイヨシノなどの名木も多く桜の名所として名高い。