半坪ビオトープの日記


龍潭寺の1万坪の敷地には、県指定文化財の本堂、開山堂、山門、庫裡などのほか、国指定文化財名勝記念物である、小堀遠州作の龍潭寺庭園がある。
江戸初期に築かれた池泉鑑賞式庭園で、滝や渓谷などが多彩に表現されている。左右には仁王石が立ち、左の仁王石の手前には鶴出島がある。

庭園は右から見ると遠近感が強調されるように、左側に配置された石が小さくなっている。右上に見える守護石が庭園中央上部に配置されて安定感を与えている。

中央手前の水際には亀出島がそれらしく組み合わされ、その右奥には枯滝が枯山水手法で組み立てられている。

枯滝の右には庭園を締めくくる仁王石が立っていて、心字池と巧みな石組みで造形された典型的な寺院庭園の全景を睨んでいる。
地元で山石と呼ばれる石(チャート)は、苔や地衣類をまとってどれも時の流れや風雪を感じさせて奥深い趣きを醸し出している。四季折々の景色も見てみたくなる東海一といわれる名園である。