半坪ビオトープの日記


高尾山の1号路を上って最初にくぐるのがこの浄心門で、「霊気満山」の額がかかり、これより修験道霊場薬王院の境内に踏み入る感がする。

浄心門のすぐ先に、修験道の祖といわれる役行者が祀られている神変堂がある。役行者は、七世紀後半に日本各地を回り、多くの山を修行の場として開山した。役小角(えんのおづぬ)ともいわれる。小角とは神事で使われる楽器のことである。

神変堂の先に「殺生禁断」の大きな石碑があり、樹齢数百年の杉の並木が続く。

掌状の大きな葉と白い房状の花が特異なこの花は、モミジハグマ属のオクモミジハグマ(奥紅葉白熊、Amshaea acenfolia var. subapoda) という。
ハグマ(白熊)とは、中国から渡来したヤクの尾の毛で、日本では法具の払子、槍の柄、兜などに付ける白い房状の飾りで、花の形が似ることによる。

花期は8〜10月。本州に自生する多年草で、東日本に多い。