半坪ビオトープの日記


去年の今頃近所で見かけたけれども名前がわからなかったこの花は、ヒルガオ科イポメア属のロバタ(Ipomoea lobata) とようやくわかった。イポメア属とは、サツマイモ属のことでセイヨウアサガオやグンバイアサガオなどが含まれる。
以前は、クアモクリト・ロバタ(Quamoclit lobata)といい、属名は、ギリシア語 kyamos(マメ)と klitos(低い)に由来するといわれ、つる性でマメに似て、背が低い性質にちなむらしい。

クアモクリト属の和名はルコウソウ属だが、葉が羽状に深裂し星型の花が咲くルコウソウとこの花は全く似ていない。3裂する葉の形はやはりサツマイモに似ている。流通名は、ミナ・ロバタ(Mina l.) で、古い学名らしい。

つる性の多年草だが耐寒性が弱く一年草扱いで、春に種まきあるいは挿し木する。短日植物のため、街灯などで夜が明るいと花がなかなか咲かないという。
花色はつぼみの時が赤色で、順次、オレンジ、黄色、白色と変化していくのでとても興味深い。