半坪ビオトープの日記


初夏の黄色のキク科の花で最も目立つのが、このオオキンケイギク(大金鶏菊、Coreopsis lanceolata) であろう。コレオプシスという属名は、ギリシア語 koris(ナンキンムシ)と opsis(類似)に由来し、果実の形にちなむ。和名は、ハルシャギクで、「ペルシアギク(波斯菊)」の転訛だが、原産地とは関係がない。最近は、春車菊との表記も時々目にする。

オオキンケイギクは、北アメリカ原産の多年草で、明治中期にキンケイギクを追うようにして渡来したが、もっぱらこちらの方が広まっている。5月から9月と花期が長い。

姿がコスモスに似たハルシャギク(C. tinctoria) は、北アメリカ原産の一年草で、別名、クジャクソウとかジャノメソウというように、頭花が蛇の目模様になっている。明治初年に日本に渡来し、子供の頃には栽培されていたのをよく見たが、最近はキバナコスモスなどに押されてかあまり見かけなくなった。開花期は6月から10月で、夏の花の印象が強い。