半坪ビオトープの日記


細長い葉が輪生し、細長い青紫色の花を密集させて咲かせているのは、アカネ科アスペルラ属のオリエンタリス(Asperula orientalis) という。属名は、ラテン語 asper(粗い)に由来し、葉がざらざらすることにちなむ。和名はクルマバソウ属という。
タマクルマバソウ(玉車葉草)は、小アジアからコーカサス地方原産の秋播き一年草で、4月から6月にかけて開花する。

青色の小花が円錐花序に咲いているのは、クロウメモドキ科ケアノツス(Ceanothus) 属の「カルフォルニアライラック」という園芸品種である。
ケアノツス属の花は主にカリフォルニアに分布する常緑低木で、セアノサスともいう。青色の花をつける木本は少ないので、とても新鮮な感じを受ける。

かなり前のことだが、これら二つの花の写真を撮っていると、アオスジアゲハが近くの花に止まった。最も敏捷に飛ぶアゲハなので近くで見ることは少ない。クスノキを食草とするアオスジアゲハだが、ほかのアゲハの姿が少なくなったせいか、最近はよく見かける感じがする。