半坪ビオトープの日記


外国原産のスミレの園芸品種は名札がないとなかなか分からない。これらには名札が付いていたので助かった。3つとも北アメリカ原産の、ビオラ・ソロリア(Viora sororia) の園芸品種である。一つ目は「アリスウィター('Alice Witter')」という基本種で、白地に赤紫色の条が四方に広がる。

二つ目は、「スノープリンセス('Snow Princess')」といい、純白で清楚である。

三つ目は、「フレックルズ('Freckles')」といい、白地に紫の細かい点がちりばめられていて珍しい。
ヨーロッパではニオイスミレ(Viora odorata) が古くから栽培されていて、香りがあるため香料の原料やコサージュに利用されてきた。古代ギリシアではアテネを象徴する花であり、シリアやトルコではシャーベットをつくるのに用いていた。
フランスではナポレオンが特に好み、結婚記念日には妃のジョゼフィーヌにいつもスミレの花束を贈った。エルバ島へ逃れるとき「私は春、スミレとともに戻ってくる」と言ったので、支持者たちはシンボルにした。ブルボン王家の復活でスミレはパリの街から姿を消したが、ユージェニー王妃により再び人気を回復したという。