半坪ビオトープの日記

スミレの花は花色に変化が多いから区別・同定が難しい。葉の形にはおおよそ心臓形、丸葉、長葉、深裂葉の4通りがあり、特にこのエイザンスミレ(叡山菫、V. eizanensis) は典型的な深裂葉なのでわかりやすい。
本州、四国、九州の山地に自生し日本特産種である。和名は比叡山にちなむ。花色は淡紅紫色が基本なので、この白色種は園芸品種と思われる。

北海道から沖縄に至る日本全土の山野に最も普通に群生しているのがこのタチツボスミレ(V. grypoceras) である。花色は淡紫色が基本だが淡青色や紅紫色など変異が多い。

袋田の樹林下で見かけたこのコスミレ(V. japonica) は、本州以南、朝鮮半島南部に分布し、林縁、道端などに生える。花色は淡青紫色から淡紅紫色まで変化に富む。

そのほか種名が特定できないスミレを軒先の鉢植えあるいは道端でいろいろ見かけたが、ひとつだけ取り上げるてみる。これはどちらかといえばアリアケスミレ(V. betonicifolia var. albescens) の園芸品種ではないかと思われる。