半坪ビオトープの日記

シロバナネムノキ

房状のピンクの花をつけるネムノキ(Albizia yulibrissin) とは違い、球形の白い花をつけるのは、シロバナネムノキと通称される、カリアンドラ属のポルトリケンシス(Calliandra portoricensis) という。属名は、ギリシア語 kallos(美しい)と andros(雄しべ)に由来し、その花容にちなむ。和名は、ベニゴウカン(紅合歓)属で、代表的なエリオフィラ(C. eriophylla) をベニゴウカン(緋ネム)と呼ぶ。
シロバナネムノキは、西インド諸島原産の常緑樹で、メキシコからパナマにも分布し、熱帯では3〜7mにも育つ。葉は羽状複葉で小葉はネムノキに似て小さく(1cm)密に並ぶ。径5cmほどの球形の白花に見えるのは雄しべで、緑色の花弁は小さくて見えない。
シロバナネムノキに似て一回り大きな球形の白花を華麗に咲かすのは、オオベニゴウカン(C. haematocephala) の白花種だが、羽状の小葉が7cmほどの大きさですぐ見分けがつく。