半坪ビオトープの日記


鮮紅色の雄しべが美しいこの花は、フトモモ科フェイジョア属の花(Feijoa sellowiana) で、一般に属名で呼ばれる。属名は、スペインの植物学者フェイホア(Feijoa) の名にちなむとも、19世紀のブラジルの植物学者の名にちなむともいわれ、はっきりしない。
南アメリカウルグアイパラグアイ、ブラジル原産の常緑低木で、高さは3〜5mになる。
葉の表面には光沢があり、裏面は綿毛が密生して銀白色となる。6〜7月、直径約4cmの花を咲かす。花弁は厚く内側は紫紅色だが丸まっていて、裏側の白色がよく見える。雌しべも雄しべも鮮紅色で白く見える花弁によく映える。

卵状楕円形の果実は灰緑色で、果肉はパイナップルのような香りがあり、別名パイナップルグァバという。
ビタミンCを多く含む果肉は甘味に富み、パイナップル、バナナ、イチゴを合わせた風味で、生食のほかジャム、ゼリー、シチュー、果実酒などに利用される。花弁も甘い香りがするので、サラダの香りづけに利用できる。