半坪ビオトープの日記


鮮やかな黄色の花弁と濃黄色の雄しべが目立つこの花は、オトギリソウ科ヒペリクム属のキンシバイ(Hypericum patulum) という。属名は、ギリシア語 hyper(上)と eikon(像)に由来し、古代、真夏の祭典(現在の聖ヨハネ祭)で、悪魔を撃退するのに像の上に置かれたことにちなむとする説があるが確かではない。和名では、オトギリソウ属という。

キンシバイの名は、中国名の金糸梅の音読みに由来し、金糸のような雄しべをもち、ウメの花に似ていることを示す。中国中・南部原産の、高さ1m弱になる半落葉低木で、6〜7月に花径5cmほどの5弁花を開く。
日本には1760年に渡来した記録があり、ヨーロッパには1862年に日本から伝わった。
寒さにやや弱いので、ヨーロッパや北海道での栽培は少ない。