半坪ビオトープの日記

ヤマアカガエル

ピンク色の鮮やかなアザミは、夏から秋にかけて咲く最も一般的なノハラアザミ(Cirsium tanakae) である。アザミの仲間は似ているものが多く、見分けるには葉の切れ込みの様子を茎の上部と下部で見ておくとよい。
アザミに止まっているのは、ハチのように見えるが、よく花に集まるホソヒラタアブである。
和銅鉱山の露天掘り跡の近くの銅洗堀の流れの脇で、ヤマアカガエルを見つけた。3cmの大きさだから2年目の子ガエルだろう。ヤマアカガエルニホンアカガエルはよく似ているが、見分けるポイントは3つある。
一番決定的な違いは、鼓膜の後ろの体側線(背中と腹側を分ける線)がニホンアカガエルでは直線なのに対し、ヤマアカガエルでは肩のところで「く」の字形に曲がっている。
さらに、ヤマアカガエルでは喉の下にはっきりした斑模様があり、後ろ肢のバンド状の黒い帯模様がくっきりしている。色は赤茶色から淡い赤茶色や黒っぽい赤茶色など変化が多い。
このヤマアカガエルは特に淡い赤茶色の個体だが、よく見かける色でもある。