半坪ビオトープの日記

コスモス

この週末に秩父和銅近辺をドライブした。秋の花はあまり多くなかったが見かけたものをいくつか紹介する。白い野菊はキク科ヨメナ属のユウガギク(柚香菊、Kalimeris pinnatifida) である。
和名は、葉に柚子の香りがすることに由来するというが、実際には柚子の香りはしないようだ。花の形はカントウヨメナノコンギクとよく似て紛らわしいが、見分ける決め手は葉の形にある。ユウガギクの根元に近い葉の形は、はっきりと羽状に中裂する。逆に花のすぐ下の葉では切れ込みがほとんどない。
近畿地方以北の山野に広く分布し、7月から10月にかけて白い花を咲かせる。東京近辺ではよく見る野菊といえる。
コスモスはキク科コスモス属の総称で、一般的な種としてはオオハルシャギク(Cosmos bipinnatus) という。メキシコ原産で日本には明治20年頃に渡来したといわれる。
和名はアキザクラ(秋桜)で、花色は桃色、白、赤が多く、秋を代表する花になっているが、あくまでも帰化植物なのでやたらと野生化させるのは、自然の植生を混乱させるので問題だといえる。