半坪ビオトープの日記

ヘディキウム・コッキネウム

今年中に取り壊されるという近くの都営住宅の広々とした花壇には、グロリオサジャーマンアイリス、ガウラ、タチアオイチェリーセージなど色とりどりの花が咲き乱れていた。
その中に橙色のショウガ科の花が咲いている。ヘディキウム属のコッキネウム(Hedychium coccineum) という。属名は、ギリシア語 hedys(甘い)と chion (雪)に由来する。
種名は、深紅色を意味し、本来は赤色で、これは交雑変種のため橙色をしている。インド、スリランカ、ヒマラヤに分布し、高さ1〜1.5mとなる。この属の特徴として花糸がきわめて長い。
和名は、ベニバナシュクシャ(紅花縮砂)。英名は、red ginger lily 。シュクシャ(縮砂)とは、同属の白いコロナリウムの変種で、種を漢方で健胃剤に用い、江戸時代に渡来している。