半坪ビオトープの日記

ディオスコレア・アラタ

濃桃色の5弁の花は、マメ科バウヒニア属のブラケアナ(Bauhinia blakeana) という。属名は、16世紀のスイスの植物学者ボーアン(Bauhin) 兄弟の名にちなむ。和名はハマカズラ属、英名は orchid tree という。
種名は、19世紀初頭に香港総督をつとめたブレイク(H.Blake) の名にちなむ。和名はアカバナハカマノキという。
香港原産で香港では11月から6月ごろに咲くという。この属には、プルプレア(B. purpurea ムラサキモクワンジュ)、モナンドラ(B. monandra ナツザキソシンカ)という似た種があり特定しずらいが、咲き残りの花の形からブラケアナとした。
右上のヤマノイモに似た桃色の花は、ヤマノイモ属のアラタ(Dioscorea alata) ではないかと思われる。和名では、ダイショ(大藷)といい、ヤムイモのことである。つる性の枝と卵状披針形の葉、花穂の下がり方からヤマノイモ属に違いなく、この属の園芸植物の中で赤い花が咲くのはアラタしか見当たらないから。ただし、アラタ=ダイショの花の写真はどこにも見つからず、確認できないのが気がかりだが。随所で道端の草むらの高い所から垂れ下がっていたので、もしかしたら野草かもしれない。
グアムではこの他にも、ハイビスカス、サンタンカ、アリアケカズラブーゲンビレアなど、至る所で見られた。