半坪ビオトープの日記

アカカタバミ

昨日、平年より6日早く、昨年より20日早く関東地方は梅雨入りしたそうだ。平日に休みが取れ、役所などへ出かけたので写真がたくさん撮れた。特にカタバミムラサキツユクサアジサイの仲間が多かった。
カタバミ属(オクサリス属、Oxalis) の花は全世界に800種も分布し、特に熱帯から暖帯に多い。日本全土に自生するカタバミ(酢漿、片喰、O. corniculata) も世界中に分布している。
カタバミは春から秋まで黄色の小さな花をつけ、茎を分枝して這って広がる。花は5萼片、5花弁、雄しべは5本ずつ二列に並んで合計10本、雌しべも横に切ると5つの部屋があり、果実は5稜で角状と、何もかも5の数からなる花で、双子葉植物の花の典型的な形をしている。
葉に蓚酸を含み酸味があり、酸い物草ともいわれる。全草は酢漿草(サクショウソウ)という生薬で、絞り汁は虫さされに効くとされる。また古来より、鏡を磨くのにカタバミの葉を用いたといわれる。
カタバミとは片食む(傍食)の意味で、ハート形の小葉を片側が欠けていると見なしての名という。
あけずのあずきまま(岩手)、いちゃちゃぼ(兵庫)、おちゃっから(山梨)、おごりこ(北海道)など、方言にはいろいろ変わった名がある。
葉の赤いものをアカカタバミ、赤みの薄いものをウスアカカタバミともいい、一緒に隣り合わせて咲いている。