半坪ビオトープの日記

ブラジリエンシス

カタバミ属(オクサリス属)の花は、カタバミのほか、ミヤマカタバミ(O. griffithii) など数種が日本に自生する。
ほかにも観賞用として今までに外国より取り寄せられたものが野生化している。さらに最近では、多くの園芸品種がオキザリスとして紹介されている。
このムラサキカタバミ(Oxalis corymbosa) は南アメリカ原産で、江戸時代末期に渡来して栽培されていたが、今では関東以西に広く野生化・雑草化している。
花は淡桃色で花冠の内側が白くなり、中心部は淡黄緑色で、おしべの葯は白色、葉がかなり大きくゆったりした感じがする。
モカタバミより色が濃く鮮やかな紅色のブラジリエンシス(右上、O. brasiliensis) は、日本には1924年に渡来し、一般には戦後普及したといわれるが、あまり見かけない。ベニカタバミとも呼ばれる。
モカタバミによく似るが、散形花序にイモカタバミは十数個、ブラジリエンシスでは3個の花をつけるので区別できる。また、ブラジリエンシスでは小葉3枚の大きさが花径と同じくらいである。