半坪ビオトープの日記

斑入りドクダミ

家の周り、空地、道端などの半湿地に生育する、ドクダミドクダミ属のドクダミ(蕺菜、 Houttuynia cordata) は、強烈な匂いで嫌われもするが、身近な薬草として最近まで使われていた。和名は毒痛みとか、毒を矯める意味とか、毒下し飲みの意味とか諸説ある。蕺菜は漢名。
このドクダミも昔、母が煎じて飲むためにわざわざ植えたものだ。雑草として何度も引き抜いたが、いつの間にかまたはびこってしまう。
ドクダミの全草を乾燥したものを十薬と称する。利尿効果があるので民間では煎じて飲んで、便秘症、風邪、高血圧予防に使ったり、生葉を貼って腫れもの、腰痛に対処したりする。
本州以南、中国、ヒマラヤ、東南アジアに分布する多年草。白い花びらに見えるのは4枚の総苞片で、本来の花は中央の穂状花序に小さくたくさんつくが、ほとんど花弁はなく雄しべと雌しべだけと考えてよい。
ふつうは緑の葉で茎や葉のふちが赤みをさす。強めの日光を当て乾燥気味にすると赤みが強まる。右上の斑入りドクダミは園芸品種で、葉が赤みを帯びることが多く趣がある。