半坪ビオトープの日記

モモイロカイウ

俗にカラーと呼ばれているのは、ザンテデスキア属のオランダカイウ(和蘭海芋、Zantedeschia aethiopica) 。南アフリカ原産で、ヨーロッパには1761年に、日本には1843年に入った。
初夏にミズバショウに似た漏斗状の白い仏炎苞をつけ、短い黄色の花序を中に包んでいる。水湿地から山地まで生育する。
カラーの名は、カトリックのシスターの襟(カラー)に形が似ていることからつけられた、昔の学名のなごり。すっきりした姿と芳香から清楚なイメージを抱かせる。
ピンク色のモモイロカイウ(Z. rehmannii) や黄色のキバナカイウ(Z. elliottiana) など、この属の8種類すべてが南アフリカ原産であり、種間交雑種や園芸品種もたくさんある。