半坪ビオトープの日記

珍しい白花のアケビと暗紫色のゴヨウアケビが交差して咲いている。今月上旬、買い物帰りに見かけた小さな庭には、ほかにミツバアケビも植えられていた。
日本に自生するアケビ属には3種類ある。本州以南、朝鮮・中国に分布する、5枚の全縁の小葉を持つアケビ(Akebia quinata)と、日本全国及び中国に分布する、3枚の波状鋸葉を持つミツバアケビ(A. trifoliata)と、本州・四国・九州に分布する、二つの雑種と考えられている5枚の波状鋸葉を持つゴヨウアケビ(A. ×pentaphylla)である。
花の色は普通、アケビが淡紫色、ミツバアケビが黒紫色、ゴヨウアケビが暗紫色とされる。その3種が一本ずつ植えられていた。
声をかけたこの庭の主とアケビの調理法で話が弾んだ。新芽をおひたしに、実の皮はナスと同じように油で炒め味噌や醤油を絡ませたりして、以前よく食べた。少し苦味があり堅いが、一晩冷凍すると軟らかくなると教えてくれた。
アケビはほとんど自家受粉せずもっぱら他家受粉するのだが、3種あるとどんな雑種ができるのだろうか。3種の実の違いを比べてみたいものだ。