半坪ビオトープの日記

ビヨウヤナギ(未央柳)

花が美しく葉がヤナギに似るところからビヨウヤナギという。中国原産で古くから渡来したが、江戸時代の書には美央柳とあり、別に美女柳、美容柳とも書くが、柳とは縁なく、高さ1m弱のオトギリソウ属の半落葉低木である。6〜7月、枝先に4〜6cmの黄金色の5弁花を次々とそり気味に開き、1日で散っていく。金糸のような細長い200本ほどの雄しべが乱立する花は、怪しげな美しさを醸し出す。丈夫な木で、土地を選ばずよく育ち、庭木、切花用によく栽培されている。ビヨウヤナギに似るセイヨウキンシバイは、聖ジョンの草(St. John`s Wort )と呼ばれ、ヨーロッパで10数種類ある。雷光や魔女から身を守る力があるとして、お守りに帽子の中に入れたり、家の中で壁にかけたり、枕の下に入れて眠るなどの習慣がある。