半坪ビオトープの日記

ハコネウツギ(箱根空木)

職場の裏庭に先日から咲いていたこの花は、ハコネウツギである。卯の花のウツギはユキノシタ科ウツギ属だが、これはスイカズラタニウツギ属である。全国の沿海地に自生し、庭木としても広く植えられている。5〜6月、白色から淡紅色、次に紅色に変化するため、紅白の花が入り混じって美しい。花冠はロート状で先は5裂する。
箱根山には自生はなく、別種と誤認だと牧野博士はいうが、湯河原、三浦半島などには自生する。スウェーデンの植物学者ツンベルクが1776年に来日し、箱根などで800種採集した中にこれもあり、属名をドイツの植物学者C.H.V.Weigel に因み、Weigelaと命名した。日本ではタニウツギ属といい、日本特産種が多い。