半坪ビオトープの日記

シロヤマブキ(白山吹)

花弁が白色で、木振り、葉の形、花の形や大きさもヤマブキそっくりなのがこのシロヤマブキである。しかし、これはヤマブキの白花ではなく、白花でヤマブキに似ているというのでシロヤマブキと名付けられた。ヤマブキ( Kerria)とは属が違う、シロヤマブキ属( Rhodotypos)である。目立つ相違点は、ヤマブキが5弁花なのに対してシロヤマブキは4弁花で、よく熟す実は光沢のある黒色である。滅多に熟さないヤマブキの実が暗色なのと区別される。
山地に稀に自生するが、分布は岡山県広島県、朝鮮、中国中部に限られる。高さ約2mになる。ヤマブキの互生と違い、葉は対生し、葉の重鋸歯も鋭い。実はふつう4個。一属一種。
ヤマブキの変種にもほとんど白花のものがあり、シロバナヤマブキといって栽培されているが、シロヤマブキの冴えた純白の花色のほうが格段に勝っている。実際にこの近所でよく見かけるのは、昔どこにでも咲いていた庶民的な黄金色のヤマブキより園芸品種のシロヤマブキの方が多い。