半坪ビオトープの日記

卵を見守るオス

翌日曜日の朝早く、またカエルの鳴き声がかすかに聞こえた。早速見に行くと、オスのアカが産まれたばかりの卵塊からやや離れて手足を伸ばしていた。ほとんどのカエルの産卵はずいぶん前に終わっていて、今ではあちこちでオタマジャクシになっているはずだ。遅れた春ではあったが、ようやく思いを遂げて無事産卵にこぎつけて、ほっとしているようであった。
そのときはメスのシロが見当たらず心配したが、昼過ぎに他の池の島で草の下に隠れていたのを見つけた。アカは卵塊のすぐ側にいて、あたかも卵を見守るようにじっとしていたが、ただ放心しているだけかもしれない。
卵塊は水草の上にあるためつぶれているが、直径約10cmほどの大きさで、たくさんの卵が寒天質に包まれている。優に500個以上あると思われる。